プリンタ(RICOH IPSiO SP6120)を買った

2010年になって一度も書いてないので軽くアフィネタを。

いままで Canon の LBP-850 というかなり古いプリンタを会社で使っていましたが、紙のフィードがおかしくなってきたので買い換えようという話になりました。

要件としては、

  • モノクロレーザー
  • A3 が印刷できること
    • なのでカセットは2つほしい
  • (できればデフォルトで)ネットワークにつながること
  • 両面印刷ができるとうれしい

Canon でこれを実現しようと思ったら、LBP3500 に内蔵プリントサーバ NB-C2 をつけて、(追加カセットとして)ペーパーフィーダ PF-67系をつけ、両面ユニット DU-67 をつけることになり、実売でも軽く10万円は突破しそうです。


ということで他社製品を検討していたら、リコーの IPSiO SP 6120 がなかなかお得なことがわかりました。

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この RICOH IPSiO SP 6120 は、

  • モノクロレーザー
  • A3 が印刷できる
  • 標準でカセット2つ(ただし、250枚&150枚)
  • デフォルトで 100BASE-TX 有線LANあり
    • オプションで無線 LAN モジュールと、なぜかギガビット LAN モジュールがあり
  • オプションで両面印刷ユニットあり
    • 定価ベースで Canon の両面印刷ユニットより安い
  • A4 片面印刷速度は 35 PPM
  • ただし、トナーカートリッジは Canon よりちょっと高め
    • しかし聞いてみると今の LBP850 でトナーを交換したのは2年前なので、まあいいかな、と思った

といった感じで、オプションの両面印刷ユニットさえ買えば、さきほどの要件を完全にみたせます。

しかも後継機の IPSiO SP 63x0 シリーズが今年1月に発売されたので、型落ちということもあり Amazon でも両面ユニットあわせて60,000円ほどという超破格値。


というわけで強硬に主張して買ってもらいました。たまたま Amazon に在庫があったのか、注文して翌日に届きました。びっくり。

感想など

前つかってたのが LBP850 という古い機種なので、下記の感想はある程度割り引いて考えてください。

  • 大きさは前の LBP850 と同等の寸法ながら、色が明るいので圧迫感がないからか、小さく感じる
  • 操作部は LBP850 よりちょっと幼稚な見た目の印象
  • 印刷がめっちゃ速い
    • スタンバイからのウォームアップはそれほどかわらないものの、35 PPM は伊達じゃない
      • おかげでミスプリントするといっぱい出てしまってちょっと悲惨 \(^o^)/
  • Windows のプリンタドライバの設定画面は、より高度なことができそうだけど、かえってややこしい感じ
    • LIPS ドライバのほうがシンプルでわかりやすかった(慣れかも)
  • 防塵カバーを両面テープで自ら貼る必要があり、ちゃちい
  • 立ち上がり時や印刷ごとに音が鳴動してうるさい
    • 音を鳴らさないこともできるが、エラー音もならない(と思う)
    • LBP850 の場合、エラー時のみブザー音が鳴っていたのになぁ
  • 追記: マージンを極力小さくできる; レーザーでここまでできるようになってたとはびっくり
  • 紙詰まりの解消が運が悪いと大変
    • 両面ユニットはずして、後ろのふたあけて、現像ユニット?取り出して、ってやらなきゃいけない

セットアップの注意点など

まず、メモリはデフォルトでオンボード 128MB 実装されていて、メモリモジュールとして 64MB が追加されています(SP 6120 の場合)。このメモリモジュールの規格は PC133 SO-DIMM(ノート用)とちと古いですが、古い分、余っている人もいるのではないでしょうか。スロットが1つなので標準添付の 64MB のモジュールをはずす必要がありますが、もし 128MB か 256MB のモジュールを持っているなら、(両面ユニットを)セットアップする前に交換しておきましょう(保証外になってしまいますが)。なお 256MB の場合のシングルサイド/ダブルサイドのサポート具合については手元にないのでわかりません。うちでは 128MB の PC133 SO-DIMM が余っていたのでさしかえましたが、普通に動いています。

つぎに、両面ユニットを同時に買った場合ですが、両面ユニットには両面ユニット用の防塵カバーが付属しています。なので、両面ユニットを取り付ける場合は、本体付属の防塵カバーをとりつける必要がありません。

Linux から使う

リコーからドライバをダウンロードしようと思ったら Linux の項目がちゃんとありました。おお、と思ってダウンロードして README 読んだら、オプションの PS3 カードが必要ですと。

PS3 カードは定価で50,000円、実売ベースでも4万円台前半はします。せっかくプリンタを安く買ったのにこれでは意味がない。

と思って調べてみると、SP 6120 は標準で下記の PDL をサポートしているらしい。

  • RPCS
  • RPDL

RPCS というのは Windows から普通に使う場合の新しい PDL で、情報が公開されていないらしく Linux の(Ghostscript の)ドライバもありません。RPDL というのはリコーのプリンタでは昔から使われている PDL でこちらならドライバがあります。

ですので、Linux からならプリンタの設定(CUPS の設定)で、メーカー名 Ricoh の RPDL IV Laser Printer というのを選択すれば、一通り印刷できるようになります。よかったよかった。


とはいえ RPDL 汎用の PPD なので、このままだと両面印刷ができません。

そのへんどう解決したかは、後日書きます。