Flash コンテンツはスクリプトを使ってダイナミックに挿入するべし
「Flash、Shockwave、PDFを使ってアクティブコンテンツを含むWebを作成されているお客様へ重要なお知らせ」なるメールがアドビからきました。くわしくは http://www.macromedia.com/jp/devnet/activecontent/ 参照とのことですが,
- IE の ActiveX プラグインの挙動が Eolas 社の特許に抵触している
- Microsoft や W3C は特許無効を訴えた
- すったもんだのあげく,2005/9 に米国特許商標庁は特許有効を認定
- MS は 2006/2/16 に特許対策版(不便版)をオプションとして提供していた
- MS は 2006/4/12 に特許対策版(不便版)を月例更新プログラムとして提供
- MS は互換性修正プログラムを配布,でも6月には使えなくなるらしい
特許対策版(不便版)というのは,クリックをしないと ActiveX コントロールが起動しないように挙動がかわります。
この不便版でも従来通りの挙動にするためには,
- 外部 JScript で DOM をいじって ActiveX コントロールを挿入する(MS の手法)
- 外部 JavaScript で document.write を使って ActiveX コントロールを挿入する(Macromedia の手法)
などの方法が提案されています。しかし,いずれも JavaScript が有効であることが必要です。ですから,NOSCRIPT タグ部分には旧来の OBJECT タグを書いておきましょうと Macromedia は言っています。
はじめメールが来たときには,特許について何もふれられていなかったので,セキュリティ上の問題で挙動を変えたのかなぁ,でもそれなら JavaScript で回避できるって全然意味ないじゃん,と思いました。実際には Eolas 特許だったんですね。
ある種 Ajax の追い風にもなりそうな事象ですが,リッチクライアント技術として Flash にはまだまだがんばってほしいです。別に使えなくなるわけじゃないですしね。